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名栗(なぐり)

数寄屋建築の名匠と言えば中村外二。小矢部市出身ながら、京都で修業を積み

数寄屋建築棟梁として数々の茶室や料亭、旅館などを手掛けられました。

なぐりは、中村外二が愛した意匠ののひとつです。

平板や角材にノミなどで削り出し、その道具の痕跡を味わいとみなす技法です。

富山市秋吉の完成見学会で見ることが出来ます。

写真のなぐり加工は機械加工ですが、充分に味わい深く表情も豊かです。

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GERVZSONI(ジェルバゾーニ)VOL・2

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この一人掛けのソファーはジェルバゾーニ社のゴーストです。ミニテーブルも同社のものです。

肘かけがとても薄くシャープなデザインですが、座ってみるとすっぽりと体を包み込むような心地よさです。

リネンのカバーリングは肌触りがよく素材感にあふれています。

カバーリングの素材はリネンだけでなくコットンもあります。無地もいいですが、テキスタイルデザインも素敵です。

カウチタイプのソファーは依然として人気がありますが、3人掛け、2.5人掛けにパーソナルチェアをプラスするという

レイアウトはわたくし的にお勧めです。

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この存在感のある陶器もジェルバゾーニ社のものです。

観葉植物をいれたり、枝ものを生け込んだりしても素敵です。

ひとつ持っているといろんな演出が出来るかもしれません。

 

 

 

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GERVZSONI (ジェルバゾーニ)

GERVASONI 社 をご存じでしょうか?イタリアの家具メーカ-です。気になる方は下記のアドレスです。

http://www.gervasoni1882.it/

GERVASONI社の家具が、3月24日・25日の展示会でお目見えします。

ghost_collezione_1.jpg Ghost

gray_collezione_1_0.jpg Gray

bell_bolla_corallo_coll.jpg Bolla

 

日本では、高岡市に本社のある南陽㈱が正規取扱店となっているのですが、

今回は南陽㈱とのコラボ企画として実現いたしました。

デザインはパオラ・ナヴォーネ氏が手掛けているのですが、インテリアだけでなく、

食器やアクセサリー工芸品などのプロダクトデザイン等も有名です。

わたくしは、ちょうど10年くらい前に「パオラ・ナヴォーネと金沢の出会い:工芸と工業の融合による新しいデザインの発展」

という講演会を見に行く機会があり、パオラ・ナヴォーネ氏を知りました。

「金沢の伝統工芸品に工業デザインを取り入れて、新たなデザインを生みだす」というような内容でしたが、

わたくしはその時からパオラ・ナヴォーネ氏を深く尊敬しています。

工芸品と言えば、日常使うものというよりは、非日常のものとして扱われることに疑問を感じていました。

工芸品は、まさに手作り品。わたくしの大好きなフレーズです。

「自分はアーティストではなく、日用品をデザインする」

「人の心のこもった工芸をデザインに転嫁する」という言葉がその時のわたしに大きな影響を与え続けています。

なんとなく、察していただけるのではないでしょうか?

 

3月24日、25日の展示会では、Ghost 、 Gray 、Bolla のラインを展示する予定です。

皆様のご来場を心よりお待ちしております。

 

 

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江戸からかみ

今日のテーマは江戸からかみです。

江戸からかみと言えば、襖や屏風に使われていますが、いまから400年以上も前の江戸時代からある表具の材料です。

襖や屏風に使われているのですが、今もその技法は伝承されています。

版木に糊をつけて紙に摺りに雲母(きら)の粉をふるって乾かした後、余分なこなを落としてつくったものは雲母摺りといいます。

雲母(きら)とは鉱物の一種で白雲母(しろうんも)、黒雲母(くろうんも)といえば皆様聞き覚えがあるのではないでしょうか。

金銀砂子という技法もあります。膠(にかわ)液で書いた絵の上に金砂、銀砂をまいて余分な砂を落としてつくります。

七夕の歌に出てくる、「笹の葉 さらさら 軒端に揺れる お星さま きらきら 金銀砂子」 の金銀砂子です。

襖紙は、染め紙や漉き紙など多種多様ですが、わたくしは江戸からかみをリスペクトしたいと思います。

高価なものですが、落ち着いた色調と雲母のやさしい光沢感はそれだけで価値のあるものです。

大量生産の機械刷りでは出せない味わい深い仕上がりです。

 

3月24日(土)、25日(日)の展示会のお家も江戸からかみを使っています。

雲母(きら)摺りです。必見ですよ~。

 

過去の施工物件ですが京からかみを使った施工例をご紹介いたします。

寺社好みの古典文様で栖凰桐。摺り色は本銀押しです。襖に注目してくださいネ!


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