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江戸からかみ

今日のテーマは江戸からかみです。

江戸からかみと言えば、襖や屏風に使われていますが、いまから400年以上も前の江戸時代からある表具の材料です。

襖や屏風に使われているのですが、今もその技法は伝承されています。

版木に糊をつけて紙に摺りに雲母(きら)の粉をふるって乾かした後、余分なこなを落としてつくったものは雲母摺りといいます。

雲母(きら)とは鉱物の一種で白雲母(しろうんも)、黒雲母(くろうんも)といえば皆様聞き覚えがあるのではないでしょうか。

金銀砂子という技法もあります。膠(にかわ)液で書いた絵の上に金砂、銀砂をまいて余分な砂を落としてつくります。

七夕の歌に出てくる、「笹の葉 さらさら 軒端に揺れる お星さま きらきら 金銀砂子」 の金銀砂子です。

襖紙は、染め紙や漉き紙など多種多様ですが、わたくしは江戸からかみをリスペクトしたいと思います。

高価なものですが、落ち着いた色調と雲母のやさしい光沢感はそれだけで価値のあるものです。

大量生産の機械刷りでは出せない味わい深い仕上がりです。

 

3月24日(土)、25日(日)の展示会のお家も江戸からかみを使っています。

雲母(きら)摺りです。必見ですよ~。

 

過去の施工物件ですが京からかみを使った施工例をご紹介いたします。

寺社好みの古典文様で栖凰桐。摺り色は本銀押しです。襖に注目してくださいネ!


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posted by otani